チャットレディの確定申告【2026年最新】いくらから必要か・経費・インボイス

勤め先の給与がある人は、チャットレディの所得が年20万円を超えると確定申告が必要だと国税庁が案内しています。専業の人は、所得が基礎控除の額を超えると必要になります。

解説記事でよく見かける48万円は、令和6年分までの数字です。令和8年分の基礎控除は104万円に上がっています。税の登録で報酬率そのものが変わるサイトもあります。

各社の公式サイトと国税庁のページで確認できた内容だけをまとめました(2026年9月16日確認)。

【結論】申告が要るかどうかは、給与の有無と所得の額で決まる

判断の分かれ目は2つです。勤め先の給与があるかどうかと、チャットレディの所得がいくらかです。

所得は、受け取った報酬から必要経費を引いた額を指します。受け取った金額そのものではありません。

立場判断の目安国税庁のページ
会社員・パートで給与がある給与と退職を除く所得の合計が20万円を超えると申告が必要No.1900
給与がなく、チャットレディが収入の柱所得が基礎控除の額を超えると所得税がかかる(令和8年分は104万円)No.1199
家族の扶養に入っている合計所得金額が58万円(令和8年分からは62万円)を超えると扶養から外れるNo.1180

報酬が給与になるかどうかは、契約の形で決まる

給与ではない扱いになると、公式に書いている社があります。

ファムは「業務委託契約になりますので源泉徴収の義務が発生しない」と公式に書いています。

「業務請負契約」と書き、源泉徴収されないと説明している事務所もあります。

給与でなければ、年末調整もありません。個人事業主にあたるかどうかは、契約の内容と働き方で変わります。

契約の形は社ごとに違います。登録前に、契約書か公式の記載で確かめてください。

給与を受けている人は、所得20万円が目安

給与を1か所から受けていて、全額が源泉徴収の対象になっている場合の話です。

給与と退職を除いた所得の合計が20万円を超える人は、確定申告が必要だと国税庁が案内しています1。

給与を2か所以上から受けている人は、条件が変わります。年末調整されなかった分の収入金額と、給与・退職を除く所得の合計で判断します。

20万円は収入ではなく所得の額です。報酬が25万円でも、必要経費が6万円あれば所得は19万円になります。

給与がない人は、基礎控除の額が判断の基準になる

チャットレディの報酬が収入の柱という人は、20万円の目安が当てはまりません。所得が基礎控除の額を超えると所得税がかかります。

基礎控除は令和7年分から引き上げが続いています。合計所得金額が132万円以下の場合、国税庁は次の金額を案内しています2。

年分基礎控除の額
令和6年分以前48万円
令和7年分95万円
令和8年分・令和9年分104万円
令和10年分以後99万円

解説記事でよく見かける48万円は、令和6年分までの金額です。令和8年分・令和9年分の104万円は、合計所得金額が489万円以下まで同じ額です。令和7年分と令和10年分以後は、132万円を超えると額が下がります。

住民税は所得税と別に考える

所得税の申告が不要な場合でも、住民税の申告が必要になることがあります。

住民税の手続きは市区町村ごとに運用が違います。住んでいる自治体の窓口で確認してください。

経費にできるものは、働き方によって変わる

所得は、受け取った報酬から必要経費を引いて計算します。

必要経費について国税庁は、収入を得るために直接かかった費用などを指すと説明しています3。何が当てはまるかは働き方で変わります。判断に迷う費用は、税務署か税理士に確認してください。

経費に挙がる費用の例

チャットレディの働き方で実際に挙がるのは、次のような費用です。

  • 通信費(インターネット回線、仕事で使う通話やデータの料金)
  • 機材費(パソコン、カメラ、マイク、照明)
  • 衣装代や小物(配信で使うもの)
  • 化粧品やメイク用品(配信で使うもの)
  • 自宅で働く場合の家賃と電気代(仕事に使った分)

挙げた費用が、そのまま全額経費になるわけではありません。私生活と共用しているものは、仕事に使った分だけを計算します。

分け方の基準は働き方によって変わります。判断に迷う費用は、税務署か税理士に確認してください。

領収書や利用明細は捨てずに残してください。保存する期間は、申告の方法によって変わります。

経費の平均額を示す記事もあります。ただし費用は働き方で変わるため、割合の目安をそのまま当てはめることはできません。

公式サイトが費用について書いていること

調べた6サイトのうち、働くときの自己負担に触れているのは3件でした。

サイト費用についての記載確認日
モコム掛かる費用は毎月の携帯代金とパケット料くらい。経費としては携帯代金のみと考えて問題ないと案内2026年9月16日
FANZAライブチャットプロバイダーの契約料・通信料・電気代は本人の負担2026年9月13日
クレア登録と登録後の料金負担はなし。パケット代は本人の負担2026年9月14日
グラン初期費用・登録料・退会料はかからない。自己負担の記載なし2026年9月14日
VI-VO登録と退会に費用はかからない。自己負担の記載なし2026年9月13日
ジュエルライブ記載なし2026年9月10日

「経費は携帯代金のみ」をどう受け取るか

モコムの案内は、登録と退会にお金がかかるかを尋ねる項目への答えとしてモコム「女性向けよくある質問」に書かれています。

税務上どこまでが必要経費になるかは、国税庁が示す考え方で判断します。サイトの案内が税務の判断を決めるわけではありません。

在宅で働くなら、通信費や電気代も収入を得るためにかかっています。家事と共用している分をどう分けるかは、働き方によって変わります。

領収書や利用明細は、金額が小さくても残しておいてください。あとから振り返って作り直すことはできません。

手取りを削るのは税金だけではない

振込手数料と最低支払額でも、受け取る金額は変わります。

サイト最低支払額振込手数料
VI-VO1,000円1回200円
クレア5,000円1回500円
グラン5,000円1回500円
モコム6,050円受取人の負担。金額の記載なし
FANZAライブチャット記載なし銀行へ振り込む際の手数料のみ

VI-VOは1,000円から精算できます。ただし1,000円ちょうどで申請すると、受け取るのは800円です。

小さく何度も精算するほど、手数料の割合は上がります。精算のタイミングは、金額をまとめてから決めてください。

インボイスの登録で報酬率が変わるサイトがある

調べた6サイトのうち、インボイスの登録で料率が変わると明記しているのはFANZAライブチャットだけでした。

専属で登録済みなら50%、一般で未登録なら36.3%です。同じだけ働いても、手取りは約1.4倍違います。

契約の種類インボイス登録料率2ショット1分あたり
FANZA専属契約登録済み50%125円
FANZA専属契約非登録45.4%113.5円
一般契約登録済み40%100円
一般契約非登録36.3%90.75円

4段階は在宅の場合です。通勤は通勤先によって異なると案内されています。

サイトごとの分単価は、ライブチャットサイトの手取り一覧で比べられます。

事務所側では、登録は不要と公表しているところもある

事務所12社のうち、クリスタルは報酬をすべて税込で扱い、インボイスの登録は不要と公表しています。ほかの11社に記載はありませんでした。

登録するかどうかは、課税事業者になるかどうかの判断を伴います。制度の内容は国税庁「インボイス制度」特集にまとまっています。

扶養と住民税

家族の扶養に入っている人は、合計所得金額が58万円を超えると対象から外れます。令和8年分からは62万円だと国税庁が案内しています。

扶養の線引きは「合計所得金額」で見る

チャットレディの報酬は給与ではありません。給与だけの人に使う「収入123万円」という線は当てはまりません。

パートの給与とチャットレディの報酬が両方ある人は、合計した所得で判断します8。

解説記事でよく見かける103万円と48万円は、令和6年分までの数字です。給与だけの人の線は、令和7年分から123万円に上がっています。

所得税の扶養と、健康保険の扶養は別の制度です。健康保険の基準は加入先ごとに違うため、勤務先か保険者に確認してください。

住民税が勤務先に伝わる経路

住民税は前の年の所得をもとに計算されます。給与から天引きされる仕組みがあり、金額が変わると勤務先に伝わる経路になります。

確定申告書には、住民税の納め方を選ぶ欄があります。選べるかどうかは市区町村ごとに運用が違うため、住んでいる自治体の窓口で確認してください。

申告が必要かどうかの判断は、収入額と働き方で変わります。迷うときは税務署の相談窓口を使えます。

住民税から勤め先に伝わるのを防ぐ方法は在宅チャットレディの働き方でも触れています。

税金まわりを人に任せられるのか

事務所12社とも、税務のサポートについて公式サイトに記載がありませんでした。

「事務所に入れば税金も任せられる」という期待は、調べた範囲では裏付けが取れませんでした。報酬率や待機保証と違い、比べる材料そのものが公表されていません。

報酬率と取扱いサイトは、事務所12社の比較にまとめています。

自分で手続きする場合の窓口

国税庁「確定申告特集」の確定申告書等作成コーナーを使うと、画面の案内に沿って申告書を作れます。

税務署には相談窓口があります。税理士に頼む場合の費用は、依頼する範囲によって変わります。

チャットレディの確定申告のよくある質問

申告の前に多い質問を、国税庁のページと公式サイトで確認できた内容だけでまとめました。

チャットレディの報酬は給与になりますか

給与として支払われるかどうかは契約の形によって変わります。契約書で確認してください。給与ではない場合、源泉徴収も年末調整もありません。

いくらから確定申告が必要ですか

会社やパート先から給与を受けている人が対象です。給与と退職を除く所得の合計が20万円を超えると必要だと国税庁が案内しています。給与がない人は、その年の基礎控除の額で変わります。

税金はいくらくらいかかりますか

所得税の税率は5%から45%までの7段階で、課税される所得金額によって変わります4。住民税は別に計算されます。

経費にできるものは決まっていますか

一律では決まっていません。収入を得るために直接かかった費用かどうかで判断します。家事と共用しているものの扱いは、税務署か税理士に確認してください。

報酬は事業所得と雑所得のどちらになりますか

所得の区分は働き方や継続性によって変わります5。判断に迷う場合は税務署で確認してください。

開業届は出す必要がありますか

必要かどうかは働き方によって変わります。青色申告を選ぶ場合は、事前に承認の申請が必要だと国税庁が案内しています6。

確定申告をしないとどうなりますか

期限を過ぎても、気づいた時点で早く申告するよう国税庁が案内しています7。税務署の調査の事前通知より前に自分から申告した場合、無申告加算税は納める税金の5%です。

アルバイトをしていても確定申告は必要ですか

アルバイト先から給与を受けているなら、給与と退職を除く所得で判断します。合計が20万円を超えるかが目安です。勤め先が2か所以上ある場合は条件が変わります。

インボイスの登録はしたほうがよいですか

登録は課税事業者になるかどうかの判断を伴います。FANZAライブチャットのように料率が変わるサイトもあれば、登録は不要と公表している事務所もあります。税務署か税理士に相談したうえで決めてください。

勤務先に知られずに働けますか

住民税の納め方によって変わります。納め方を選べるかどうかは市区町村ごとに運用が違うため、住んでいる自治体の窓口で確認してください。事務所の側で手続きを代行する記載は、12社のいずれにもありませんでした。

【まとめ】自分のケースで確認すること

チャットレディの申告は、金額と働き方で判断が変わります。順番に確認してください。

  • 勤め先の給与があるか。あるなら、チャットレディの所得が20万円を超えるか
  • 給与がないなら、所得がその年の基礎控除の額を超えるか
  • 受け取った報酬と、かかった費用を記録に残しているか
  • 使っているサイトが、インボイスの登録で料率を変えているか
  • 家族の扶養に入っているか。入っているなら、合計所得金額がいくらか
  • 住民税の納め方について、住んでいる市区町村の運用はどうか
  • 判断に迷う項目を、税務署か税理士に確認したか

金額と条件は2026年9月16日に、各社の公式サイトと国税庁のページで確認したものです。

脚注・出典

  1. 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm(2026年9月閲覧) ↩
  2. 国税庁「No.1199 基礎控除」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1199.htm(2026年9月閲覧) ↩
  3. 国税庁「No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1350.htm(2026年9月閲覧) ↩
  4. 国税庁「No.2260 所得税の税率」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm(2026年9月閲覧) ↩
  5. 国税庁「No.1300 所得の区分のあらまし」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1300.htm(2026年9月閲覧) ↩
  6. 国税庁「No.2070 青色申告制度」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm(2026年9月閲覧) ↩
  7. 国税庁「No.2024 確定申告を忘れたとき」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2024.htm(2026年9月閲覧) ↩
  8. 国税庁「No.1180 扶養控除」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1180.htm(2026年9月閲覧) ↩